馬頭琴です。

たしか小学2年生の国語の教科書に『スーホーの白い馬』という話が教材として取り上げられており、その中にも馬頭琴が出てくるので、名前だけは知っているという方が多いと思います。
この馬頭琴も、同僚がプラィベートでモンゴルに旅行にいく際、頼み込んで買い付けてきたものです。(ベトナムに研修に行った同僚とは別人)
もちろん、わざわざモンゴルに買い付けに行かなくても、日本国内で容易に入手可能で民族楽器の中では比較的、ポピュラーなもののようです。
馬頭琴の名前どおり、ヘッドストックには馬の頭が形どられています。
馬の下には、なんだか厄除けの神様のような、
すこしおどろおどろしい顔が掘り込まれています。
馬頭琴の弦も弓も馬のたてがみを素材にしている。
モンゴル民族と馬のきってもきれない間柄というのがしのばれる気がする。
スケール(弦長)は大体、ギターとおなじくらい。
毎度、毎度、僕に楽器の購入を頼まれる人は苦労すると思う。
きっと、頼まれた時には、こんなじゃまっけなものとは思わなかったろう
(何せ、頼んだ本人が、「こんな大きかったっけ」とびっくりする位だったので)。
本当に申し訳ない。とっても軽量であるのが唯一の救い・・・。

ヘッドストックこそ、彫物があったりで少し装飾的だが、その他はいたってシンプル。
見ての通り、まるでベニヤ板を箱型に張り合わせて、ネックを取り付けた、そんな感じ。
この楽器の馬頭琴としての等級がどうなのかよくわからないが、勝手なイメージからすると、モンゴルは草原が果てしなくあるばかりで、木材資源が著しく乏しい且つ貴重なのだと思う。その貴重な木材資源を最大限有効活用した形がこの馬頭琴の造詣ではと思う。

形だけで見ると、シンプル素っ気ない馬頭琴だが、音色は草原のチェロと例えられる通り、素朴且つ奥深く、哀愁に満ちており、月並みだが、大草原のイメーが広がってくるような感じ。
モンゴル民謡では、女性の歌唱の伴奏によく使用されるようで、やたらと超絶技巧且つハイトーンで奏でられる女性歌唱と相まって、脳内をすっきりマッサージされるような効果を感じる。
お聞きになった事がない方は、ぜひ一度、聞いてほしい。
音の世界遺産 モンゴルの歌
モンゴルの人間国宝級の演奏者によって収められたCDで見事です。
モンゴル民謡
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- 2009/03/15(日) 16:35:34|
- 楽器&音楽|
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